ピラティスにおける更年期症状への利点

マシンピラティスをやっている更年期の女性

閉経の時期を挟んだ前後10年間(45〜55歳頃)を更年期といい、この頃には女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減る影響で、「更年期症状」と呼ばれるさまざまな不調が現れることがあります。

更年期症状は身体症状・精神症状まで多岐にわたり、症状が強く、日常生活に支障が起こるほどになると「更年期障害」と呼ばれます。

2016年、更年期の女性を対象にして行われた研究では、週3回のピラティスを8週間続けたことで、更年期症状の緩和が見られました。この他にも、腰痛の改善、柔軟性の向上効果があったそうです。

また、2018年の研究では、閉経後の女性に見られた睡眠障害やうつ、不安感、疲労感がピラティスによって改善されたという報告もあります。

ピラティスにはリラックス効果やストレス解消効果もあるため、日頃のストレス解消法の一つとして取り入れるのもおすすめです

ピラティスの更年期における利点について説明いたします。

更年期は、女性にとって身体的な変化や不快な症状が現れる時期です。これらの症状にはホットフラッシュ、不眠症、体重増加、鬱気分、筋力低下などが含まれます。ピラティスは、更年期の女性にとって多くの面で有益な選択肢となります。

まず第一に、ピラティスは筋力を高め、柔軟性を向上させるための優れたエクササイズ方法です。更年期には筋力低下や骨密度の減少が起こりやすく、ピラティスはこれらの問題を緩和し、骨を強化します。また、運動によってエンドルフィンが分泌され、心身のストレスを軽減し、気分を安定させる助けとなります。

さらに、ピラティスは姿勢の改善にも寄与します。更年期になると、姿勢の悪化が身体に不必要なストレスをかけ、痛みを引き起こすことがあります。ピラティスのエクササイズは、体幹筋を強化し、正しい姿勢を保つのに役立ちます。これにより、首や背中の痛みを軽減し、身体の調子を整えます。

さらに、ピラティスは深い呼吸法を含むため、更年期のストレスと不安を軽減するのに役立ちます。リラックスした状態で行われるピラティスのセッションは、心の平静を促し、不安感を軽減する助けとなります。

最後に、ピラティスは適度な運動量であり、急激な身体への負担をかけません。更年期の女性には体力の変化があるため、ピラティスは穏やかながら効果的なトレーニングとして適しています。

更年期の女性にとって、ピラティスは身体的な健康を維持し、不快な症状を軽減するための有力なツールとなります。身体と心の調和を取り戻し、更年期をより穏やかに過ごす手助けとなるでしょう。

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