「先生、母が姫路城の上まで、1人で登ることができました。」
と嬉しそうにご報告してくれたのは、親子でピラティスに通ってくださっている娘様でした。
rootのお客様の中で最も長く通ってくださっている70代のお客様Kさん。
そして、今では元気になっていく母の姿に刺激を受け、一緒にrootメゾット(整体・ピラティスメニュー)を受けてくださっている40代の娘様。
10年以上前に右の変形性股関節症により、右の人工関節の手術を、5年前に左の変形性股関節症により、こちらも人工関節の手術をしており、リハビリの継続としてrootの創業当初からはご来店されていました。
当時は、寝返りや起き上がりもゆっくりで、歩く時も杖を使い、ゆっくりと左右に揺れながら、歩くことが精一杯の状態でした。
お出かけの時や、デパートへの買い物の時も車椅子を娘さんに押してもらうという生活。
5年のお付き合いになるのですが、歩くスピードやバランス力はもちろんよくなっていて、当時私が出会った時よりも確実に表情が生き生きされており、どんどん若返っていらっしゃるような印象はずっと抱いておりました。
今回は、ご主人と娘さんご夫婦との旅行だったとのことで、一緒にご来店されていた娘さんが旅行中のお母様のご様子を嬉しそうにお話ししてくださいました。
ちょうど、旅行に出発される前、
「母は、お城には登らない方がいいですよね。。?」と心配そうに娘さんからご質問を受けました。
「全然登ってもらって大丈夫ですよ!」お母様がキツくなければ、」とお話ししていたところ
杖を使わなくてもスイスイ歩いて階段を登るお母様。その姿がとても嬉しかったそうです。
いろいろなお話を聞いていると、元々いろいろなところに旅行に出かけるのが好きだったお母様。
片足の手術が終わった8年程前に関東の方へ出かけた際は、歩行はフラフラで、長距離を歩くということができなかったので、車椅子を持参して旅行に出かけたそうです。
荷物を持ったり、電車や飛行機などの乗り換えで車椅子を出したり、直したり、そしてお母さんを押す人が必要だったり、、、。その時の大変さがあり、旅行に出かけようという気持ちが億劫になっていたとのことで。。。
今回の旅行も、久しぶりの旅行に楽しみよりも不安の方が大きかったそうです。
旅行から帰って来られて、2日後に予約を入れられていたのですが、
「多分旅の疲れもあるから、今日はゆったり目で行きましょうね。」とお話ししていたのですが。
何と帰って来られて、身体の状態をチェックすると筋肉も柔らかく、全身が程よく緩んでいる身体の状態としては、以前よりさらによくなっていました。
Kさん自身、両方の股関節の手術をしていて、他の年代のお友達よりも自分には特に運動は必要だと強く感じておられ、ピラティスのレッスンもすごく意欲的に取り組まれています。
5年前と比べると、年齢は重ねられているのですが、筋力もバランス能力も、趣味に対する意欲もどれも高くなられているなということはとても強く感じています。
私たちインストラクターは、お客様の身体が良くなる!これだけで終わりだとは思っていません。
身体が良くなる。その先に自分のやってみたいこと、叶えたいこと、それを実現するためのお手伝いがrootにはできると思っています。
Kさんももちろん、元から前向きにお出かけをしようと常に前向きな気持ちだったわけではありません。
よく、「私はダメです。股関節の手術をしてるし、他の人のようにはいきません。」と何度もおっしゃられていました。
でも少しずつでも身体が変わっていく様子、そして、自分が歳をとっていっていても、なんだか若返っていると感じている部分が増えてきたこと。
そんな小さな積み重ねが自信となり、少しずついろんなことをやってみようという気持ちになっているのだと思います。
「手術をしたから」「ヘルニアを持っているから」「腰痛持ちだから」「他の健康な人と私は違うんだ」そんな風な思いはありませんか??何かを諦めてはいませんか?
身体が痛くても、手術の既往歴があっても、何かの診断を受けていたとしても、rootには、そういう既往も含めた上での身体を改善していくメゾットがあります。
Kさんのように、諦めていたものが「身体が変わることでできるようになった」そんな人が1人でも増えてくれたらいいなと改めて思った出来事でした。
変形性股関節症の人工関節手術って??
変形性股関節症の人工関節手術は、股関節における変形性の疾患や障害によって引き起こされる痛みや機能障害を改善するために行われる手術です。
通常、変形性股関節症は関節の軟骨の劣化や変形によって引き起こされ、これによって股関節の動きが制限されたり、痛みが生じたりします。
人工関節手術では、患部の股関節を人工的に置き換えるために人工関節が用いられます。この手術は一般的に以下の手順で行われます:
- 麻酔:患者は手術中に痛みを感じないように麻酔を受けます。
- 切開:外科医は患部に切開を行い、股関節にアクセスします。
- 軟骨の除去:変形や損傷した軟骨や骨を取り除きます。
- 人工関節の挿入:骨に人工的な関節部品を取り付けます。これには人工の骨頭、骨盤の腔内に置かれるコンポーネント、およびその間の特殊な材料で作られた関節の表面を模したコンポーネントが含まれます。
手術後は、リハビリテーションや物理療法などの適切なケアが重要です。これによって関節の機能回復や手術後の回復が促進されます。
股関節の人工関節術後にはどんなリハビリが必要か??
人工関節手術後のリハビリテーションは、患者の回復を助け、新しい人工関節の機能を最大限に活用するために非常に重要です。リハビリの内容は患者の状態や手術の種類によって異なりますが、一般的なリハビリテーションプログラムには以下のような要素が含まれることがあります
1.関節可動域訓練
関節の動きを改善し、筋力を回復させるために、関節可動域を拡大するための運動が行われます。これには、関節の伸展や屈曲、外旋や内旋などの動きを含む運動が含まれます。
2.筋力トレーニング:
周囲の筋肉を強化し、人工関節の安定性を高めるために筋力トレーニングが行われます。特に股関節周囲の筋肉を重点的にトレーニングすることが一般的です。
3.歩行練習
適切な歩行パターンを回復するために、歩行練習が行われます。これには、歩行時の姿勢や体重移動の訓練が含まれます。
4.日常生活動作の訓練:
日常生活で必要な動作(座る、立ち上がる、階段を上り下りするなど)を安全かつ効果的に行うための訓練が行われます。
これらのリハビリテーションプログラムは、患者の個々の状態や手術の結果に合わせて調整されるべきです。また、リハビリテーションは手術後すぐから始まり、手術後数週間から数ヶ月にわたって続けられることが一般的です。
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